こんにちは、旅人採用チームです。
旅人採用を利用していた内定者の学生さんや既に働いている方、旅好きの社会人の方々にお話をうかがっていく、【旅人採用インタビュー記事】企画第21弾です。
今回は、数ある選択肢の中から敢えて教育系のベンチャー企業への内定を決めた鮎澤君にインタビューを行いました。大学1年時から学生団体に加入し、事業責任者などリーダー経験を積んだ鮎澤君。他にも塾講師のアルバイトから、大手人材系企業の長期インターンシップまで行った実績十分の鮎澤君がなぜベンチャー企業を選んだのか。ご自身の就活のエピソードやキャリア観を元に、大企業かベンチャーかで迷う学生に対してのアドバイスを頂きました!
鮎澤 直希さん
一橋大学社会学部4年
株式会社イトクロ 内定
目次
この記事をよむメリット
1, ベンチャー企業の良さがわかる
2, ベンチャー企業との面接で意識すべきことがわかる
3, 最終選考を受けている学生が意識すべきことがわかる
大企業からベンチャー思考へ
ーーこんにちは!今日は鮎澤さんに『ベンチャー企業と大企業で迷う学生へ』というテーマでお話聞いていこうと思います。まずは簡単にご自身の就活の流れを教えてください。
鮎澤さん 就活をちゃんと始めたのは3年の12月くらいなので、ちょっと遅めですね。所属していた学生団体で事業責任者をやっていたので、就活どころではなかったと思います。けど、自分の中で就活は通過点としての認識しかなかったので、就活自体に注力するのは違うなって思っていました。企業や業界としては、もともとはマスディアに興味があったので、テレビ局とかを見ていましたね。
ーーちょっと意外ですね!どんな理由からですか?
鮎澤さん 世界と比較して、日本人の価値観が狭まっていることに問題意識があったんですよね。だからこそ、マスの価値観を変えられるような仕事がしたいと思いました。今日現在だとやはりテレビが一番影響力のある媒体なので、テレビ局がいいかなと。けど、就活する中で、大企業だと自分がやりたいことができる可能性が低いかもしれないと思うようになりました。willが強いタイプの自分は、ちゃんと自分のやりたいことができるための成長と環境が見込める企業の方がいいかなと思ったんですよね。
ーーなるほど!就活する中で考えに変化があって、ベンチャーにしたんですね!
鮎澤さん まさにその通りですね!結局、テレビ局といったマスコミの就活は中途半端な形になってしまいました。僕は面接の時とかも自分が本当にやりたいことしか話してなかったので、大企業には向いてなかったのかもしれないですね。もちろん、他の大企業ならできた可能性もありますが、自分が大切にしていた価値観や志向性を一番理解してくれて、それを発揮できる環境だと思えたのが今の内定先だったので、就職を決めました。
2, 内定先の価値観や思考性、組織に共感できた
自分のやりたいこと
ーー就活の流れを聞いていると、『自分のやりたいこと』って言葉が多く登場する気がします。この部分をもう少し詳しく教えて欲しいです!
鮎澤さん 昔から人が自我を形成していく過程や、やりたいことを見つけていく過程に関わりたいという思いがあったんですよね。なので、若年層に対する教育に携わる仕事がやりたいなと思っていました。それこそ海外旅行もそうですが、日本人がもっと多様な価値観に触れるべきなんじゃないかって仮説が自分の中にあるんですね。普段の生活空間だけじゃなくて、海外や自分がこれまで関わったことないものに触れることで、自分のやりたいことが見つけられる人が増えればいいなと思っています。
ーーたしかにすごく共感できます!その上で今の内定先を選んだ理由はなんですか?
鮎澤さん テクノロジーやメディアに関するアセットを持っているところですね!さっき言った理想を達成するためには、今後テクノロジーやメディアの力が絶対に必要になると感じました。今僕自身にはまだそれらに関するスキルや知見は少ないけど、それを学ぶためにもある程度アセットを社内に蓄積している企業がいいかなと思いました!いくら良いものを作っても、それを多くの人に届けられなければ、意味がないですからね。
自己実現だけでなく、誰もが他者貢献を考えられるような社会を作る
ーー今回取材するにあたりSNSなど調べていると、『学生団体での活動は、一つ一つの機会とコミニティーを作っているに過ぎない』とありました。こういった学生団体の活動の中での気づきから、マスへの影響力を重要性を感じて、テクノロジーやメディアに寄ったのかなと思っていました。
鮎澤さん それはありますね!あとは、実際に学生団体での活動の中で、自分の思い描いていたほどの変化を生み出せていないというギャップから書きましたね。昔から、自分の行動範囲と思考範囲が一致していないところがありますね。自分の思考的には多くの人にアプローチしたいと思いつつ、実際はそこまで出来ていないみたいな感じです。
ーー話していると物事をマクロに捉えている印象があります。そういったマクロ的な問題を解決した先にはどんな理想がありますか?
鮎澤さん 実はあんまりないんですよね。たぶん、そのマクロ的な問題を改善すること自体にモチベーションを感じるんだと思います。社会に貢献している感覚を欲しているみたいな。もしかしたら自分のエゴかもしれませんが、それでも、結果として多くの人を幸せにできたら良いなって思います。
ーー自分の達成欲や最上志向が社会の役に立ったら良い、って感じですよね。
鮎澤さん そうですね!その思考性でいれたら社会で困ることはないんだろうなって思っています。だから自分もそうありたいなと思うし、もっと多くの人が同じ思考になったらいいなと思います。自己実現はもちろん、その先に誰もが他者貢献を考えられるような社会ができたら良いですよね。自分に向き合うことも大切だけど、自分の周りや社会に対して当事者意識を持てる人間を増やしたいです。
自分の情熱を失わずにいれる企業
ーー旅人採用のユーザーにはベンチャー企業を目指すような思考性の学生が多いです。そこで、鮎澤さんがベンチャー企業を志望した理由をもう少し詳しく教えて欲しいです。
鮎澤さん まあ僕の場合は就活を始めるの自体が遅くて、大企業の採用戦略に乗れなかったんですよね。(笑)あとは、自分が本当にやりたいと思うことを言わなくても、選考が進んじゃう感じも嫌でした。そう言った企業で騙し騙し働いていたら、自分の情熱を失っちゃう気がしたんですよね。これが本当に怖かったです。
ーー自分の情熱とかを大切にしているんですね。
鮎澤さん そうですね!その点、ベンチャー企業はすごく良くて、実際の選考の中で執行役員や人事責任者の方の価値観に触れられた点がよかったですね。そこで、企業経営の一次情報に触れられたことが、『ここなら自分の情熱を失わなそうだ!』と言った確信に変わっていきました。他にも、組織規模と事業の成長速度を踏まえて、自分の思い描いているスピードで成長できると思いました。これらを考えた時に、僕はある程度事業の根幹ができていて、それをスケールさせていくフェーズの企業に入りたかった。そんな環境でちゃんと育成してもらった上で、チャレンジをさせてくれるような企業かなと思いました。
鮎澤さん やっぱり、学生団体の経験が大きかったです。団体で扱っていた商品を多くの人に届けるということを通して、『どうやったら、社会を動かせるんだろう』ってノートと向き合ったりしながらマクロ的に考えていました。それに加えて、就活するに当たって、自分の思うがままの価値観を内省する時間をしっかりとったことがよかったです。自分の根幹について再定義できました。
どうやったら企業とわかり合えるか
ーー就活を振り返って後悔ってありますか?
鮎澤さん まずは、もっと人に頼ってよかったなってことですかね。もちろん就活のスタートが遅かったこともそうですが、それ自体はそんなに後悔はないですね。あと、情報感度は高くてよかった。これは就活に限った話ではないですが、やはり就活においては重要なファクターになります。そこで就活の全体感だったり、マスの興味関心を知ることで、自分を客観的に見られますよね。学生生活において、何かにコミットするということは出来た自覚があるからこそ、こう言ったマスの動向を観察する時間があってもよかったのかなと思います。
ーー他にも事前のアンケートには、『相手目線のコミニュケーションが必要だった』とありました。これはどういうことですか?
鮎澤さん それでいうと、就活の面接で自分のやりたいことを強く主張し過ぎたって感じです。それに対して、企業がどんな人間を欲しているとか、企業のやりたい事をあまり考えていませんでした。要するに、企業目線が足りなかったイメージですね。当然ですが、自分のやりたい事を100%実現できる企業が見つかるとは限らない。だからこそ、自分のやりたいことと、企業の欲する条件を照らし合わせ、妥協点を見つけにいく姿勢が大切なんだと感じました。
ーーたしかに。特に大企業の採用においては重要なポイントかも知れませんね。
鮎澤さん そういう意味で、僕が最初に選考を受けようと思っていた大企業の採用には疑問を持っていました。採用人数が多いので、インターンなどを沢山用意して、なるべく学生と接点を持とうとしていることは良いと思います。それでも、いざ採用試験になるとどうしても学生が企業に合わせざるをえない構図になっている。これって本質的じゃない。企業と学生が互いの価値観を理解した上で、意思決定すべきだと思います。ここで価値観をしっかり理解し合えたら、入社後に何か問題が生じてもお互いに歩み寄れるはず。恋愛と一緒ですよね。(笑)
ーーもう完全同意ですね。(笑)ほんと好きじゃないのに、好きっていうことって就活でも恋愛でも出来ちゃいますよね…
鮎澤さん (笑)。僕は特にそれが苦手だったので、どのポイントだったら妥協できるか、分かり合えそうかを考えていました。そうやって、お互いの妥協点を見つけられるようなコミニュケーションがいいですね。
3, 就活と恋愛は同じ
価値観をもう一度見直す
ーー今の時期だと、早い人だと既に何社か内定を獲得している学生もいると思います。一方、『本当にこれでいんだっけ?』と悩んでいる人も多いイメージです。そんな就活7,8合目ぐらいに達している学生にアドバイスをお願いします。
鮎澤さん やはり、自分の価値観をもう一度見直すことかなと思います。もちろん既に自己分析はされていると思いますが、ある程度具体的に将来がイメージできるようになった時期だからこそ、見直しても良いと思いますね。特に、選考がスイスイ進んじゃってる人とか。『どうやったらこの企業に受かるのか』といった方法論はもちろん大切ですが、最後は自分が何をしたいかです。きっと選考を進めてきた中で感じたものもあると思うので、そういった思いを見逃さずノートに書き留めて抽象化、体系化することが大切だと思いますよ!
2, 選考の中で感じた思いの抽象化、体系化が大切
この記事のまとめ
1, 自分のやりたいことができるための成長と環境が見込める企業を選んだ
2, 人が自我を形成していく過程や、やりたいことを見つけていく過程に関わりたい
3, 良いものを作っても、それを多くの人に届けられなければ、意味がない
4, 自分の周りや社会に対して当事者意識を持てる人間を増やしたい
5, どんな企業なら自分の情熱を失わないか
6, 就活において情報感度は高い方が良い
7, 企業と自分の間で妥協点を見つける
8, 就活と恋愛は同じ
9, 内定を取るための方法論ではなく、自分の意志が大切
10, 選考の中で感じた思いの抽象化、体系化が大切
最後に
今回は、一橋大学から教育系ベンチャー企業である株式会社イトクロに内定した鮎澤くんを取材しました。彼は、これまで取材させて頂いた学生の中で最も就活をマクロ的に考え、意思決定していた印象があります。僕自身も取材させて頂く中で、すごく勉強になりました。また、就活解禁した今だからこそ、目先の内定や会社名に囚われず、日本や世界の情勢と、自分のやりたいことの2方向から就活を見直してみてはいかがでしょうか?
もしこの記事を読んで、『もう一度自分の就活を見直したい!』という方がいましたら、ぜひ旅人採用の他の記事も読んでみてください!旅や海外留学、長期インターンなど様々な経験をした社会人や学生が、就活について語ってくれています。また、旅人採用では、登録した学生につき専属のカウンセラーが必ず一人つきます。毎年、何百人もの学生と対話し、彼らの就活をサポートした経験豊かなカウンセラーが多く在籍しています。カウンセラーの全員が海外滞在歴や海外旅行歴を持つので、ご自身の旅の経験をぜひ話してみてください。
その他にも、セミナーやイベント、インタビュー記事など沢山のコンテンツがありますので、ぜひLine@に登録して情報収集してくれるとうれしいです。皆さんにお会いできることを楽しみにしています!!
ライター:石井勝猛
1997年横浜生まれ。鎌倉学園高校卒業。2016年に明治大学入学。在学中にIBPオーストラリア留学、ベトナムで長期インターンを経験。帰国後、株式会社TABIPPOに長期インターンとして加入。現在は原宿で外国人とシェアハウスをしつつ、PEACE DAY19やラグビーW杯の運営に関わる。これまで20ヶ国を訪問した休学2年目。
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