【働く意味】世界の社会課題から考える、慶應生ジャーナリストの仕事観-小西遊馬さん

2020年2月24日

こんにちは、旅人採用チームです。

旅人採用を利用していた内定者の学生さんや既に働いている方、旅好きの社会人の方々にお話をうかがっていく、【旅人採用インタビュー記事】企画第20弾です。

今回は、現役の慶應大学生ながら、映像作家、ジャーナリストとして活躍する小西君にインタビューをしました。『人を動かすジャーナリズム』を追求し、民族問題や貧困問題など様々なテーマでドキュメンタリー映像などを制作する小西君。
小西君なりの『働く』の解釈を聞くことで、そもそもなぜ働く必要があるのかなぜ就活をするのかについて問題提起をしたいと思います。


小西 遊馬

慶應義塾大学総合政策学部
映像作家・ジャーナリスト

Yahoo!や大手メディアなどの協賛企業から資金を得て、世界中を飛び回りながらドキュメンタリーを制作。これまでロヒンギャ難民や香港デモ、フィリピンの売春問題などを取材。国内外で賞も受賞している。SNSを中心とした発信·講演などを通し、傍観からアクションへの変容を促している。皆がだれかを思いやり愛せるような世界を目指し、情報発信を続けていく。


この記事をよむメリット

1,  『働く』の捉え方が変わる
2,  『旅の良さ』がわかる
3,  就活する上で大切にすべき価値観がわかる

 

自分自身で『働く』の意味を定義する

 ーーこんにちは!今日は大学生ながら映像作家、ジャーナリストとして活躍する小西君に、お話を聞きます。小西君は世界中で取材をする中で様々な『働く』のあり方を見てきたと思う。そこで、小西君の考える『働く』を掘り下げることで、読者に仕事やキャリアに関しての問題提起をしていきたい!そもそも小西君の考える『働く』ってどんなことだと思う?

小西君 はい!お願いします!いきなり難しい質問だね(笑)就活生に届けるんだよね?

ーーそうだね。『とりあえず就活!』みたいな学生がすごく多いので、そういった学生に、そもそも就活とは何か考えるキッカケになる記事にできたらと思ってる!

小西君 なるほど!まず思ったのは、自分が『働く』に対して能動的か受動的かどっちの立場にいたいかを決めることかな。つまり自分で動くのか、動かされるのかってこと。本当はみんな自分で動いて、自分のやりたいことをしたいはず。一方、日本では企業に入って、形上『動かされてる』人が多いね。別にどちらも良し悪しはないから、自分はどっちのスタンスが良いのかを決めた方が良いと思う。これを見てる多くの人は、自分で動きたいと思っている人だよね?

 

(Taken by 小西遊馬)

 

ーーそうだね。旅人採用に登録する学生には『働く』に能動的な人が多い気がする!

小西君 そうなったとしたら、誰かが勝手に決めた『働く』の意味に動かされるな!って思うんだよね。そんなものに動かされてる時点で、そもそも働かされている。誰かが作った意味に動かされてるんだよ。誰かの下で受動的に『働く』っていうのは、例えるなら誰かが作った船に乗船するようなことだよね。他人が作った船に、自分の意思で乗って、後々不満を言うのはおかしいよね。だからこそ、もし自分で気持ちよく航海したなら、自分で船を作るべきで。つまり、能動的に自分自身で『働く』ってことを定義した方がいいよって伝えたい。その上で、いろんな人の『働く』のあり方を知ることは大事だと思ってる。そういう意味では、こういったメディアの記事を見て、ちょっとずつ吸収することは良いかもね。そして、最終的には自分で『働く』ってことを定義して欲しい。会社に入る以前に「働く」っていう社会的な意味に「働かされない」。それを意識した上で、社会に出ることが人生を豊かに生きていく上で重要だと思う!

ーーなんでみんな自分なりの定義持っていないんだろう?

小西君 一つには日本の教育の問題があるかもね。けどそれ以上に、自分で考えると言う作業を置き去りにしてきたことが大きいかもね。人って、将来を考えることが苦手だよね。そんなこと考えずに、なるべくぼーっとしてた方が楽だし。そうやって、考える作業を置き去りにしたが故の問題が顕在化するのが、就活とかなんじゃないかな?これは就活だけでなく、生きるとか愛するとかも通じると思う。

 

◉この見出しのまとめ

1, 『働く』に対して能動的か受動的かどっちの立場にいたいかを決める
2, 能動的に自分自身で『働く』を定義することが大切

 

 

旅を通じて、自分の内面と向き合う

ーー調べると小西君は以前にイベントで、『自分が力を出せるもの、愛したいと思える物を見つけることが大切。』と発言しているね。一方、これが見つけられないという学生が沢山いる気がする。どうすれば彼らでも見つけられるのかな?

小西君 まずは自分なりに『愛する』の定義を真剣に考えることが必要だね。おれがいつも『野生』に帰れ!(笑)って言ってるのと近い。どれだけ自分の内側から出てくる『何か』に向き合えるかが大切だと思うな。ここで大切なのは、別に自分の内側から出てくる『何か』に対して無理やり言葉を当てはめなくても良いってこと。むしろ、言葉を起点に自分の内側の『何か』を捉えようとすると、どんどん解像度が下がっちゃう。言語化とかは一旦置いといて、ただただ自分の内側を見つめて欲しい。そこで見えてくるぶわああっと溢れてくる何かが、自分の愛したいと思える物なんじゃないかな?そういう意味では、無理矢理にでも自分の持っている言葉や定義と切り離される外国を旅することはそうした内面にある文化や言語に抑圧された野生に、自分の真の欲求に気づくいいチャンスだと思う。

ーーここで旅の話がくるか!(笑)旅のどんな点が良いか詳しく教えて欲しい!

小西君 旅の良さは、意味の世界から解放されて、純な自分に出会えるということ。外国だと、当然日本語と物事の定義が全く違うよね。詰まるところそれは宇宙空間に近くて、生まれてすぐの赤ん坊みたいな状態。だから、今まで自分が見ていたのと違う角度から物事が見えるようになる。その時感じた感動や思いが日本語の定義というフィルターにかからず、直に自分の中に入ってくる。こうやって、全ての意味を取っ払った時、野生の生物として自分はこの世界に何を望み、何に心躍るのか。それがわかるようになると思う。

 

◉この見出しのまとめ

1, 自分なりに『愛する』の定義を真剣に考える
2, どれだけ自分の内側から出てくる『ぶわああっと溢れてくる何か』に向き合えるかが大切
3, 旅の良さは、意味の世界から解放されて、純な自分に出会えるということ

 

 

自分に必要になった時に初めて意味付けされる

ーー旅人採用は、海外経験が豊富な学生に多く利用してもらっている。一方で、海外経験が良くも悪くも思い出に終始している人もすごく多い。そこで、海外旅行や留学を通じて世界を知った学生ができること、すべきことは何か聞かせて欲しい!

 小西君 少なくとも、すべきことっていうのは、おれが指示することじゃないかな。

ーー自分で考えろってこと?

小西君 いや、そもそも留学を通じて何かをしないといけないわけじゃないからね。別にエンジョイで終わってもいいと思う。意味付けは結局意味付けでしかないんだよね。だからこそ、そんなことは一旦度外視で良いと思う。『なんかわかんないけど、行きたい!』みたいな。その上で、『結局意味わかんないまま日本に帰ってきました』でも全然良い。それこそ自分の内側に向き合っていて、すごく野生的だと思う。自分の心の上下に素直に従ったわけだよね。だからこそ、無理に意味付けなんてしなくて良いって伝えたい。

ーーなるほど!無理に意味付けなんてしなくて良いね。


小西君 意味付け自体はもちろん大事だよ。ただ、それが時として自分の本心を邪魔することもあるよね。だからこそ、無理に意味付けするぐらいなら、かえって全部取っ払った方が良いと思う。今頑張って意味付けなんてしなくても、その経験が自分に必要になった時に、勝手に自分の中から湧き上がってその時の自分にリンクされる瞬間があると思うんだよね。そこで初めて自分なりの意味付けができると思う。もっというと、「行く」意味とか「やる」意味とかって限定して見えるものが少なくなるくらいなら、全部拾ってきたほうがいい。その中の何かがいつか必要になった時に意味としてその人の人生に浮き上がってくるから。

 

◉この見出しのまとめ
1, 意味付けは結局意味付けでしかない
2, 自分の行動に無理に意味付けをする必要はない

 

 

自分の心に従い続ける

ーー最後に、自分の将来やキャリアに迷う大学生にアドバイスをお願いします。

小西君 きっと、多くの読者が就活や将来のことをハッキリ決断することを求められてると思う。けど僕は、そんないちいち白黒付けなくていいと思うんだよね。グレーでいい。むしろ、自分のなかのグレーに正直であって欲しい。あらゆる事を白か黒かで決めた方が一見楽に見えるなんだけど、世の中ってそんな白黒ハッキリする世界観じゃない。だからこそ、自分の内側に目を向け続け、自分の心に従い続けることが大切だと思う。

 

 

◉この見出しのまとめ
1, 自分の決断にいちいち白黒付けなくていい
2, 自分の内側に目を向け続け、自分の心に従い続ける

 

この記事のまとめ

1, 『働く』に対して能動的か受動的かどっちの立場にいたいかを決める
2, 能動的に自分自身で『働く』ってことを定義しないといけない
3, 自分なりに『愛する』の定義を真剣に考える
4, どれだけ自分の内側から出てくる『ぶわああっと溢れてくる何か』に向き合えるかが大切
5, 旅の良さは、意味の世界から解放されて、純な自分に出会えるということ
6, 意味付けは結局意味付けでしかない
7, 自分の行動に無理に意味付けをする必要はない
8, 自分の決断にいちいち白黒付けなくていい
9, 自分の内側に目を向け続け、自分の心に従い続ける

 

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最後に

今回は、今日は大学生ながら映像作家、ジャーナリストとして活躍する小西君を取材をさせて頂きました!まず、印象的だったことが、とにかく中立的な姿勢です。あれだけの経験を持ちながら、ポジショントークにならず、あくまで主観的な意見と前置きした上で話してくれる点はすごく好印象でした。どこまでも読者のことを考えて言葉を選んでくれて、ライターとしてもすごく取材を行いやすかったです。そして何より、ものすごいスピードで活躍の場を広げるコニーを今回取材できたことは、自分にとっても光栄でした。改めて、ありがとうございます!

また、記事の中で小西君が言っていたように、他の人のキャリア観や就活を知ることによって、自身の考え方も大きく変わります。旅人採用のサイトでは、海外留学や、海外インターンなど個性的な経験をした社会人や学生の取材記事を豊富に用意しているので、ぜひチェックしてみてください!他にも個別面談や、セミナー、合同説明会など、様々なコンテンツをご用意しておりますので、こちらもあわせて確認してみてください。旅人採用に関する最新の情報はLINE@にて随時配信しているので、登録して頂けると嬉しいです。皆さんにお会いできることを楽しみにしています!!

 

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文責:石井勝猛
1997年横浜生まれ。鎌倉学園高校卒業。2016年に明治大学入学。在学中にIBPオーストラリア留学、ベトナムで長期インターンを経験。帰国後、株式会社TABIPPOに長期インターンとして加入。現在は原宿で外国人とシェアハウスをしつつ、PEACE DAY19やラグビーW杯の運営に関わる。これまで20ヶ国を訪問した休学2年目。
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