今回は、19卒で現在人材育成の企業で働かれている藤川さんにインタビュー。
小学校から大学までバレーを続け、大学では教員を目指し、その傍らアメリカやフィリピンに留学した藤川さん。
新卒で教員ではなく民間企業に就職した理由や、就活初期は食品業界など様々な業界/企業を幅広く見ていた藤川さんが、アメリカやフィリピンでの留学を経て、なぜ最終的に人材育成に決めたのか、などをお聞きしていきます。
藤川健太さん
19卒/教育支援及び人材育成企業に就職
香川出身/徳島大学総合科学部(英語の教育学部のようなところ)
小学校からバレーを続け、大学でもバレー部に所属
アメリカとフィリピンでの留学を経験
目次
就活初期は幅広くみて、徐々に人材に絞っていった。
ーー今日はよろしくお願いします。まずは簡単に自己紹介をお願いします。
藤川さん 徳島大学総合科学部2019年卒業の藤川健太と申します。現在は人材育成の企業で新卒1年目として働いています。香川県出身で、大学時代にはバレー部に所属していたり、教員免許を取得したり、アメリカとフィリピンに留学したり、就活支援団体で活動していたり、TABIPPOが主催する世界一周コンテストDREAMに出場したりしました。
ーー就活のスケジュールを教えて下さい。
藤川さん 時期としては、3年生の5月にインターンのエントリーを始め、就活は4年生の7月頃に終わりました。
自己分析で自分について考えて、それを面接でアウトプットして、人事の方にフィードバックをもらって、というのが就活は楽しかったです。
ーー最初から人材系に絞っていたのでしょうか?
藤川さん いいえ。最初は、食品業界の企業を多く受けていました。
またナビサイトだけではなく、逆求人サービスも使い、選択肢を増やすことを意識していました。夏以降は、留学先での出来事により徐々に人材や教育に絞っていきました。
留学先での経験から、民間企業への就職を決意。
ーーなぜ新卒で教員ではなく民間企業に就職することに決めたのですか?
藤川さん 主に理由は2つあり、「他者や社会に向けて、志を持って頑張れる人材を育成するというライフミッションの達成のため」と、「学校教育ではなくキャリア教育がしたいと思ったから」です。
実は、学部を卒業してストレートで教員になるのか、院に行ってから教員になるのか、長期間留学に行ってから教員になるのか、一度民間企業に就職してから教員になるのか迷っていたんです。しかし、アメリカとフィリピンへ留学に行った時の経験から民間企業就職を決めました。
志を持った人を日本に増やしたい。
ーーいろいろな道を考えた上で、現在の道を最終的に選ばれたのですね。アメリカとフィリピンでは、それぞれどのような出来事があったのでしょうか?
藤川さん まず、3年生の夏にアメリカに1ヶ月語学学校に通いながら、「100人チャレンジ」と題し、学校や街なかで100人に声をかけて100人とセルフィーを撮るというチャレンジをしました。
そこであるサウジアラビア人との出会いがありました。その方は、経営学のマスターをとるためにアメリカで英語を勉強してる最中でした。その方が、「おれは、サウジアラビアに貢献するだけの力がまだない。だから、ここで経営学を学んで、技術や知識を母国に持ち帰って貢献したい。」と言っていたんです。
自分は、ここまで強い志を持っている人に会ったのはこの人が初めてでした。「こんな志を持っているから、こんなに頑張れるんだ。かっこいい。こんな人が、日本にも増えたら素敵だな」と初めて思いました。
そして、「あ、これができるのって教育だ。」と考え、アメリカから帰ってきてからは就活で受ける企業は人材や教育業界のところが多くなりました。
誰かの背中を押し続ける、キャリア教育がしたい。
藤川さん また3年生の春には、英語により磨きをかけたいと思い1ヶ月フィリピンの語学学校に留学をしました。このフィリピンでの経験が、最終的に新卒で民間に行くことに決めた決定的なきっかけになりました。フィリピンでは語学学校に通いながら、授業がない日などに教育支援のボランティア団体を訪問させていただいていました。パンをあげたり炊き出ししたりの物質的な支援だけではなく、根本からフィリピンを変えるために「リーダーを育成する」ということを目指して活動している教育ボランティア団体です。
そこで、ある7歳の女の子と出会いました。その子と話をしている中で「お母さんのお姉ちゃんが風邪で亡くなった、だから私は将来貧しい人や自分の家族を救えるようなお医者さんになりたい。だから勉強もすごく頑張るんだ」と言っていました。しかし元々学校でその子の成績は5000人中4000位とかでした。
理由は、フィリピンでは公立の学校でも宿題をパソコン提出で求められることがあり、その女の子も貧しい家の子で勉強が満足にできないという状況だったからです。フィリピンでは、貧しい人はパソコンがないため「宿題を提出できない→成績悪くなる→自己肯定感下がる」という変な悪循環があるそうです。そんな中、その女の子は「自分の家族を救いたいから、絶対にお医者さんになりたい」という強い意志を持って勉強を続けた結果、現在は上位10位に入っているそうです。
僕はその子の話を聞いて、こうやってwant(「こうなるために〇〇をしたい」という強い意思)を持って頑張れる人を育てたいという思いが芽生えました。また「自分がやりたいことは、こういう頑張りたい子をエンパワーメントして背中を押し続けることだ。そういうことができるキャリア教育がしたいんだ。別に英語教育がしたいわけではないんだ。」と気づきました。
教育実習などで学校教育も楽しいと感じましたが、アメリカやフィリピンでの原体験から自分はやっぱりキャリア教育がしたいんだと思いました。将来は地元四国とか、日本に貢献したい。
じゃあ「人材育成/人をエンパワーメントできる人になるには、どうならないといけないのか。」と考えた時に、キャリア教育をするためにはまず社会を知らないといけないな、働いてみて社会というのを体感して厚みをつけた人にならないといけないな、と考えました。それで、大学院か民間か最後まで迷いましたが、民間企業に就職することを決意しました。
「人の成長を目の前で見れること」が今の仕事の楽しいところ
ーー現在は、どのような業務を担当されているのですか?
藤川さん 今は塾校舎への配属で、主に高校生の生徒との面談や、大学生チューターとの面談、その他校舎業務、また1週間ほどの教育プログラムの企画等を担当しています。
ーー働いていて楽しいと感じるのはどんな時ですか?
藤川さん 人の成長を目の前で見れた時です。人の成長を見れるというのが、人材育成/人材業界で働く楽しさかなと思います。
自分の過去から軸を見つける。
ーー最後に、就活生へメッセージをお願いします!
藤川さん 就活では、自分の過去から軸を見つけることを意識してみてください。過去に自分の心が震えた瞬間を大事にするべきだと思います。ぼくの場合は、バレー部の顧問の先生に背中を押してもらい、自分の可能性を見いだせた瞬間がそれでした。自分がそうやって背中を押されたように、過去の自分やフィリピンで会った女の子のような人の可能性を見出して、背中を押していきたいんです。
みなさんも、「心が震えた瞬間はどんな時だったか?」と「自分はどうしたいのか?」を考えてみてください。そうやって自分の過去から軸を見つけられると、これからの人生苦しい時も乗り越えられるのかなと思います。
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