こんにちは、旅人採用チームです。
旅人採用を利用していた内定者の学生さんや既に働いている方、旅好きの社会人の方々にお話をうかがっていく、【旅人採用インタビュー記事】企画第13弾です。
今回は、20卒内定者である伊達習人さんにインタビュー。
岡山の高校を卒業後、オーストラリアのGriffith 大学に入学。帰国後はその経験を活かし見事外資系企業の内定を獲得した伊達さんに、自身の英語力が就活でどのように評価されたかを聞いてみました!
伊達習人さん
20卒/Griffith University
bachelor of international tourism and hotel management
大学時代は、大学の野球チームに所属しつつ、
オーストラリアの日本人向け生活情報誌
『日豪プレス』でインターンを行う
目次
英語へのこだわりはない
ーーまずは簡単に海外留学に行った国、都市、期間、時期を教えてください!
伊達さん 高校卒業後にオーストラリアに渡り、現地の語学学校で約2年間勉強した後、ブリスベンにあるGriffith大学に入学しました。大学では、観光学を専攻していました!
ーーなぜ英語力を高めようと考えましたか?
伊達さん 将来何かしたい事が出来た時の為に、とりあえず英語力を高めようと思いました。というのも、高校生になって自分の将来を考えた時、正直やりたい事がありませんでした。けれど、なんとなく周りの人と同じような人生を送りたくない気持ちはあって。そんな理由から海外進学に興味を抱きました。海外志向の強い家族の後押しもあり、高校卒業後の海外進学を決めました。
ーー早速なのですが、就活的な話を聞かせてください。就活する上で、海外へのこだわりや外国人と一緒に働くことへのこだわりはありますか?
伊達さん 正直、こだわりはないですね。就活をした上で、よりこだわりがなくなりました。もちろん、英語を使って外国人と一緒に仕事ができる職場があれば理想だと思います。海外生活が長いので、その思いは強いです。ですが、英語力や海外経験はあくまでツールの1つに過ぎないので、それ自体にこだわって、自分のやりたいことやキャリアを蔑ろにするのはもったいないと思いますね。僕は結果的に外資系企業に就職しますが、それはあくまで自分のやりたいことを達成する為の手段でしかないって感じです。なので、就活においては外資系も日系も手広く見ていました。
(伊達さんの大学時代の写真。オーストラリア人だらけ大学野球チームに所属していた。こういった経験から、コミニュケーション能力や英語力を培ったそう)
就活で英語力は強みにならない
ーー日系企業に対して、ご自身の英語力はどれくらい活きましたか?
伊達さん 日系でも企業によって英語力への評価が大きく異なるという印象ですね。英語力というよりもむしろ、海外大学卒という学歴が評価された気がします(笑)。大きい声では言えませんが、特に中小企業からはそんな印象を受けました。他にも自分が大学でホテルマネジメントを学習していた事もあり、ホテル系の企業の方からお誘いをうけることが多かったです。けれど、採用を進める中で、本当に大切な事は英語力それ自体ではなく、その英語力を用いて自分が何がしたいかが大切なんだと感じるようになりました。
ーー逆に、外資系企業に対して、ご自身の英語力はどれくらい活きましたか?
伊達さん そこまで重要だとは感じませんでした。実際に僕は外資系の企業の選考を5社受けましたが、英語で面接があったのは2社だけです。しかも両方とも簡単な自己紹介と、数個の質問に答える程度でした。僕の第一志望の企業でも英語面接はありませんでしたね。海外大学卒業ということで、英語力はあって当然と認識されたのかもしれません。というのも、いくら外資系企業で働くといえど、日本オフィスで働く限り、日本語で話す機会が多くなるからだと思います。ですので、面接で問われたのも簡単なコミニュケーション程度だったのかもしれません。
就活での英語力の活かした方
ーー海外経験がある学生の中には、英語力の高さを就活に活かしたいと考える人も多いようです。そこで、どうすれば、英語力の高さをより就活で活かす事できると思いますか?
伊達さん まず、大前提として英語力に固執しすぎない事だと思います。これは就活の終盤になって気づいたことなのですが、就活において大切なことは、自分で目標を設定してそれを達成する能力なのかなと思います。なぜそう思ったかというと、就活の中で英語力はほとんど評価されず、むしろ自分で目標設定し、それを達成した経験がすごく評価されたからです。僕がオーストラリアにいた時、在豪日本人向けメディアの「日豪プレス」という会社でインターンしておりました。オーストラリアで日本人向けにやっている企業なので、当然組織の規模感も小さく、インターンながらものすごく自分で考えて行動することが求められました。そこでわからないなりに、自分で考えて目標を設定し切磋琢磨した経験を面接で話したいところ、すごく評価された印象があります。
ここまででわかるように、英語力自体は就活では話題にすら上がりません。なので、海外大学に在籍している学生は、まずその事実を真摯に受け止め、その上で自分の就活においての強みを見つけ出すことをオススメします。その上で、もしどうしても英語力を活かしたいのならば、面接の最後のひと押しとして話せると良いと思います。
ーー逆に、就活では何を強調すべきだと思いますか?
伊達さん 自分のやりたいことですかね。それが定まっている学生は、間違いなく強調すべきだと思います。そして、それを達成する手段として、企業に入るといったスタンスを持ったほうが良いですね。「こういうことが将来やりたくて、そのために御社に入ってこういうことをやりたい」といったふうに面接で言えると良いのではないでしょうか?とりあえず大企業に入る、というスタンスではなく、いかに自分の将来や目的にそった企業選びができるかが大切になると思います。まとめると、自分のやりたいことを明確にし、就活や企業に対して受け身にならず主体的な態度で望むことが大切だと思います。
(キャンパスメイトとしての活動。学生時代は勉学だけでなく、こういった活動も行っていたそう。)
海外留学している学生へのメッセージ
ーー最後に、自身の英語力を就活で活かそうと考えている学生にメッセージをお願いします。
伊達さん 英語力を駆使してどんなことを達成したいかを明確に設定した方が良いと思います。確かに英語力が一定あると、それだけで重宝される部分は間違いなくあると思います。特に、日系の中小企業やホテル業界の選考からは特にそういった印象を強く受けました。では、実際に無計画でそういった企業に就職するとどうなるか。どうしても「ただ英語が話せる人」になってしまうと思います。それでは、せっかく身につけた英語力や海外経験がもったいないですよね。だからこそ、しっかりと自分のやりたいことやキャリアを設計をして、その上で自分の強みである英語力を駆使していくと良いと思います。
あと、もう一点あるとすれば、運ですかね…(笑)
記事の趣旨とは少し異なるかもしれませんが、やっぱり大切だと思います。僕は就職活動中によく神社にお参りに行っていました。地元の神社だけでなく、わざわざ出雲大社にまでお参りにいったくらいです。もちろん、就活の気分転換も兼ねてですが。
というのも、就職活動をしていると、やはり運の要素に左右されることも多いです。例えば、自分の性格に合わない面接官に当たったり。もちろん自分の実力も大切ですが、こればっかりは自分の力ではどうしようもないですね。僕の場合は、二次選考の時に配属希望部署の社員さんが面接官だったのも運が良かったです。そのおかげで自己PRを含めその部署でやりたいという想いを上手く伝えることができました。そこでの想いが届いたのか、最終選考ではその部署のトップの方とも面接させて頂けました。このように、就活はよくもわるくも運に左右される部分が一定あるのは間違いないので、自分の中で割り切ったほうが良いと思います。そして、例えどんな面接官が現れたとしても、一生懸命話すことが大切ですね。
最後に
彼の話の中で一番印象に残った事は、英語力そのものは就活においてそこまで評価されないということです。もちろん、英語力があれば外国人の同僚と意思疎通できますし、企業においては一定必要な人材であることは間違いないと思います。しかし、ほんとうに大切なことは、その英語力を使って企業でどんなことを達成したいのか、どんなキャリアを築き上げたいのかということです。だからこそ、就活においては、たとえ海外大学卒で英語力に自信がある学生にでも、まずは自分が働く上で大切にしたい思いを明確にすることが大切です。その上で自身の英語力を付加価値的にアピールできるような話し方やエントリーシートが書けると良いですね。
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文責:石井勝猛
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